OYA-BEE

JACO-BEE

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「チャートテールの思い出」
2010年、JA-DO GUIDEPRIDEシリーズのワームの中で、ブームと言うかムーブメントと言っても良いくらいの話題になったカラーがある。「テールズ オブ ギル」がそれだ。ダークブルーのボディーにチャートテールがくっついた物で、実は名称が違うものの昔よりいろいろ微妙に変わりながらも存在するカラーである。琵琶湖プロガイドであり、GUIDEPRIDEプロスタッフである奥村哲史によると、彼が高校生の頃、の西岸の岸からわりあいとすぐにディープへ向かう様なポイントで、同様のカラーをキャロライナリグで遠投、深場のバスを引きずり出していたらしい。その様な事実を元にJACO-BEEに「テールズオブギル」を採用した。私もすぐに同意したのは、かつて近似色のワームでいい思いをした経験を思い出したからである。

「偶然のハンドポワード」
実はもう一つ採用した理由がある。JACO-BEE、OYA-BEEはハンドポワードで生産されている。機械によるインジェクション成形とは異なり、人間の手で型に素材を流し込み「重力」に手伝ってもらって成型する。なんとも効率が悪く前時代的な生産方法で、しかも必ずボディーの一面が「平ら」になる。ただし、結構いい面があり、カラーの製作が職人さんの技術にもよるが、様々な物が比較的容易にできる。例えばツートンカラーとかバリエーションが多彩。また、塩の微妙な配合やその位置かげんまで調整が可能だ。「JACO-BEEのテールズオブギル」を作るのには最高の製作手段であり、流れとしては自然だった。実際美しく仕上がったので、私は満足していたのだが、物語りはここから始まったのである。

「ある条件で炸裂する理由とは」
私も奥村も「懐かしい、良く釣れたカラー」と考えラインナップに加えたのだが、実際、2010年の新色の一つに過ぎなかった「テールズオブギル」。ただし、ブルーギルのパターンで効くであろうと(テールの色が似ているという発想)、ヒットカラーになるかなという予感はあったのだけれども・・・。いざ、市場に出回ると「圧倒的に」他のカラーに釣り勝ってしまう。

「圧倒的」・・・。

まさか、そこまで明確に差が出るとは考えていなかった。「ギルパターン炸裂の年か?」とも思ったのだけれどどうも違う。何かが違うと考えていた時にJACO-BEE担当プロであり、ほぼ一年中を湖上で過ごす奥村が気付いた。「テールズオブギルが他のカラーに釣り負ける日がある。」しかも、何日かそれが続いた後、「圧勝の日」が続く。イロイロ考えて導きだした答えは・・・「日照」。
テールズオブギルが他のカラーに圧勝する日は決まって「ピーカンじゃない日」。要は曇りとかの「ローライト」な日に活躍する事が多いという事だった。ただ、なぜローライトなのか?確証が持てないまま、実績を重ねていったが、やはりローライトな日には絶対ではないがほぼそれに近い割合で釣果をたたき出す。
そんなある日の事、とある人が「紫外線」について語り出した。我々人間には目にする事のできない光である。人間には見えないが紫外線を感じて行動する生き物は存在する。もしかして。
そういえば、ソルトウオーターの世界で、ルアーに「蓄光」させるために使用する「ブラックライト」という物がある。わずかに人間に見える長波長の紫外線を放つ「懐中電灯」だ。そのブラックライトを使うと、蓄光塗料が光を貯えたり、蛍光塗料が反応して光るという仕組みで、非破壊検査等でも使用されているというシロモノ。ワーム工場に聞くと、テールのチャートカラーは蛍光塗料がわずかに含まれているという事。さっそくブラックライトを当てると「鮮やかに光る」紫外線に反応している。もしかしたら、これをバスが「見ている」のかも知れない・・・。

「UVカラーの充実」

ここでひとつ疑問。紫外線は水を透過するのだろうか?
水は光を段階的に吸収する。例えば、全く汚れていない「超透明」な水域が有ったとしても、深海ともなれば「暗黒の世界」となる。光が通過する水の距離が長い程吸収されてしまうからだ。調べてみると、紫外線は水に吸収されるのだが、バスフィッシングをするような水深では結構「届いている」らしい。バスが紫外線に反応するのだとすると、ピーカンの日は、特に目立った存在でも無いテールズオブギルも「ローライト」となると、ほんのわずかに届く紫外線がテールを光らせ(我々には見えない)バスに発見されやすくなっているのではないか?という事。


その時、奥村が思い出した。前述した「高校生」の頃、ギルがいるとは思えないディープへと続く湖岸から「チャートテール」でボトムよりバスを引きずり出していた思い出。「たぶんこれだ」蛍光塗料を反応させる紫外線(UV)。ローライト時や可視光線が届きにくい所でこそ「背理法的」に目立ってしまうテールズオブギル。真実かどうかはまだまだ「人間」にはわからないが、また一つ、バスを攻略する切り口が増えたのでは無いだろうか?
2011年。JACO-BEEを始めハンドポワードシリーズに(UV)カラーをちりばめてみた。ローライトな日や水深の有る所でお試しいただけたら幸いです。
ただし、「ピーカン」の日は他のカラーをオススメします。